帰り続けるだけは寄り道

映画やミステリー小説の感想などをたまにつらつらと。 過去の記事はマイカテゴリの「INDEX」に作品別、作家別でまとめています。 いただいたコメント、トラックバックは確認後の表示になります。

2008年09月

『バタフライ・エフェクト』 行ったり来たり

エヴァンはごく普通の少年だった。時折、記憶を喪失(ブラックアウト)してしまうことを除いて。

精神科の医師は彼に、治療のために毎日、日記をつけることをすすめる。

やがて時はすぎ、記憶が失われることも無くなっていった。

大学生になったエヴァンは、7歳の頃からつけていた日記を見つける。

その日記を紐解いたとき、彼の意識は日記を書いた時の中に戻り、忘れていたある出来事が蘇る。

幼馴染の少女ケイリー、エヴァンと彼女が引き裂かれることになった決定的な理由。

“君を迎えに来る”果たせなかったケイリーへの約束。

エヴァンはケイリーへの想いゆえ、ある選択をする。

 

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バタフライ・エフェクト プレミアム・エディション [DVD]
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2004年アメリカの映画です。

主役のエヴァン役はアシュトン・カッチャー。

 

バタフライ・エフェクトとは、「ある場所で蝶が羽ばたくと、地球の反対側で竜巻が起こる」、つまり初期条件のわずかな違いが、将来の結果に大きな差を生み出す、という意味でカオス理論の一つだそうです。

 

物語は前半、エヴァンにブラックアウトが突然訪れる様子やケイリーとケイリーの兄トミー、もう一人の友人レニーを中心としたエピソードが描かれます。

中盤からは、エヴァンが日記を頼りにやり直したい過去の時間に戻り、そこでまた悪い結果になるとやり直すを繰り返し、映画のコピーとなっている「きみを救うため、ぼくは何度でも過去に戻る。」を実践します。

 

とても好きな映画です。理屈では無く大好きな映画で、幾度となく繰り返し観ています。

ということでどこが良かったとかの話しは抜きで、物語の流れだけを。

 

 

(以下、ネタバレ含む)

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『ファニーゲーム』 やっと観た

夏の休暇を過ごすために別荘にやってきたアナとゲオルグ夫妻に息子のショルシ。

さっそくゲオルグとショルシはボートの準備にとりかかる。その間、アナが食事の仕度をしていると、避暑地の友人宅にいた二人の男のうちの一人ペーターが卵を分けてもらいにやってきた。

アナは卵を渡してやるが、ペーターは不注意で落として割ってしまい、さらに卵を要求する。おどおどした様子ながらもどこか図々しいペーターにアナは違和感を覚える。さらにもう一人の男パウルも現れ、家族3人にとって戻ることの出来ないゲームが本格的に始まる。

 

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ファニーゲーム [DVD]
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1997年オーストラリア、監督はミヒャエル・ハネケ、トラウマ映画として有名な作品です。

ずっと見たかったのですが不条理ものが大好物の私もさすがに躊躇していました。

でも観たかったので、まずはハネケ監督の「隠された記憶」で肩慣らし(?)、次に「ピアニスト」で打ちのめされ、やっと覚悟を決めて視聴に臨みました。

 

面白かった!

いえ、不愉快極まりないです。酷すぎる数々のエピソード。精神的にガツンガツンきます。落ちも最悪。何もかもがあまりにも不条理すぎる。 

 

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