帰り続けるだけは寄り道

映画やミステリー小説の感想などをたまにつらつらと。 過去の記事はマイカテゴリの「INDEX」に作品別、作家別でまとめています。 いただいたコメント、トラックバックは確認後の表示になります。

2015年08月

『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』レーンとアトリーは見た目が被ってるが特に意味は無いと思う

MI5イーサン・ハントと彼のチーム“IMF”は、各国の元エリート・スパイたちによって結成され、国際的な陰謀をめぐらす謎の組織“シンジケート”を追っていた。しかしその矢先、IMFはCIA長官によって解散を命じられ、メンバーはバラバラに。その後、単身でシンジケートの実体解明を進めていたイーサンは囚われの身となってしまう。その窮地を救ったのは、なんと敵側のスパイと思われた謎の美女イルサだった。やがて秘かにベンジーらチームのメンバーを再集結したイーサンは、敵か味方か分からないイルサをも、その能力を買ってチームに加えると、シンジケートを壊滅すべく史上最大の不可能ミッションに挑むのだったが…。

 

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原題:Mission: Impossible - Rogue Nation

製作国:アメリカ

初公開年月:2015/8/7

監督:クリストファー・マッカリー

製作:トム・クルーズ、J・J・エイブラムス、ブライアン・バーク、デヴィッド・エリソン、デイナ・ゴールドバーグ、ドン・グレンジャー

製作総指揮:ジェイク・マイヤーズ

原作:ブルース・ゲラー

原案:クリストファー・マッカリー、ドリュー・ピアース

脚本:クリストファー・マッカリー

撮影:ロバート・エルスウィット

プロダクションデザイン:ジム・ビゼル

衣装デザイン:ジョアンナ・ジョンストン

編集:エディ・ハミルトン

音楽:ジョー・クレイマー

出演:トム・クルーズ(イーサン・ハント)、ジェレミー・レナー(ウィリアム・ブラント)、サイモン・ペグ(ベンジー・ダン)、レベッカ・ファーガソン(イルサ・ファウスト)、ヴィング・レイムス(ルーサー・スティッケル)、ショーン・ハリス(ソロモン・レーン)、アレック・ボールドウィン(アラン・ハンリー)、サイモン・マクバーニー(アトリー)、イェンス・フルテン(ヤニク・ヴィンター)、トム・ホランダー(英国首相)

 

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トム・クルーズ演じる伝説のスパイ、イーサン・ハントが数々の不可能なミッションに挑む大人気アクション・シリーズの第5弾。イーサン率いるスパイ・チーム“IMF”が解体の危機に直面しながら繰り広げる、謎の組織“シンジケート”との究極の諜報バトルの行方を、迫力のアクション満載に描く。共演はジェレミー・レナー、サイモン・ペッグ、レベッカ・ファーガソン。シンジケートのボス、レーン役に「プロメテウス」「ベルファスト71」のショーン・ハリス。監督は「アウトロー」のクリストファー・マッカリー。

 

★予告★

 

 

近年、わたしの期待を裏切らない男トム・クルーズ。今回も超おもしろかったですよ!!

「アウトロー」はタルいとか何が面白いのか全然わからないとかつまらないとか地味とか散々な言われ方をすることもありますが、わたしはすっっっごく好きなので、クリストファー・マッカリーが監督に起用された本作はとても楽しみにしておりました。

 

カーアクションとかは専門のスタントマンがやった方が派手な画は作れるに決まってますが、本人がやっているからこその荒っぽさや表情が魅力。

同乗しているベンジー役のサイモン・ペグがまたたまらんですよ。トム・クルーズの実演スタントに付き合ってるのがサイモン・ペグだから観てるこっちも単純に楽しめるし、イーサンの無茶ぶりが自己犠牲のヒロイックにならずに笑える狂気になっていると思う。そこが何より素晴らしい。

だもんで、後半ベンジーが人質に捕られてイーサンが絶対に助けようとするところの厚みもぐっと増すというか、ベンジーを大事にしてやれよ!ときっと誰もが思う。

 

今回のヒロイン、イルサもいや~かっこいいですよ!!

体型からは特にアクションに強い女優さんでは無いと思いますが、やたら決まってる。

とは言ってもさすがにヤニクとの1対1の戦いでは有り得ないというかヤニクは頭が悪いのかと思ったけども、でもイルサの動きは良かったですよ。マジで。

MI5-4特に素敵だったのはオペラ公演の劇場で狙撃しようとライフルを構えるときの足。ライフルを構えるために片足を上げると、ドレスがはだけて大腿部までスルッと見せるあのカットはなんだ。

バイクのシーンも別にたいしたことやってなくて本当はゆっくりめに走っているんだろうけど、撮り方が上手いから実にかっこいい。

走って逃げる場面なんかも、普通に超絶運動神経の良い人に見えるんだけど、なんでだろう。変に「わたしアクションがんばってます!」って感じになってないところが素晴らしい。

あとあれですよ。水中で酸欠で溺れたイーサンを助けるところ。イーサンを足でがっつりカニ挟みで抱えて救うところ。あのアングル何?言われてみれば当たり前の格好なんだけど、普通ああは撮らないような気がするんですけど。しかもトム・クルーズぶっさいくになってるし。そんで二人のその不格好さがいい!クリストファー・マッカリー監督は出来る男!

 

MI5-3バイクのシーンと言えば、イーサンが一回膝を擦ってる場面があって、あれたぶんトム・クルーズが本当にうっかりバイクを傾け過ぎて膝を擦ってしまったんだと思うんだけど、ああいうカットを使ってしまうところもすっごい好き。

 

ということで、大変満足しました。次作も楽しみに待とう。

 

 

ところで、クリストファー・マッカリーの初監督作品の「誘拐犯」というのがありまして、これも良いんですよ。

一見、一時期多かったシャレオツな犯罪モノのバディムービーのようではありますが、やっぱりちょっと変わってます。話運びが変というかやや気持ち悪いところとかも好きです。そしてクライマックスの銃撃戦が衝撃的。クリストファー・マッカリーの新しいような古臭いようなセンスはこの頃から変わらないようです。

 

「誘拐犯」クライマックスの銃撃戦

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お安くなってます。

 

 

『ベルファスト71』麻酔は大事!!

711971年、紛争が激しさを増していた北アイルランドのベルファスト。そこではアイルランドの統一を目指すカトリック系住民と、英国との連合維持を望むプロテスタント系住民の間の緊張が頂点に達していた。英国軍の新兵ゲイリーは、治安維持を目的に、この混沌のベルファストへと送り込まれる。ところが、パトロールを開始した部隊が早々に暴動に巻き込まれ、混乱の中で武器を盗まれてしまう。慌てて後を追うも、その間に部隊は撤退してしまい、ゲイリーはたった一人で敵陣のまっただ中に取り残されてしまう。様々な勢力が入り乱れ、誰が敵か味方かも分からない状況の中、必死でこの危険地帯からの脱出を試みるゲイリーだったが…。

 

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原題:'71

製作国:イギリス

初公開年月:2015/8/1

監督:ヤン・ドマンジュ

製作:アンガス・ラモント、ロビン・グッチ

製作総指揮:サム・ラヴェンダー、テッサ・ロス、ダン・マクレイ、ダニー・パーキンス、ヒューゴ・ヘッペル、マーク・ハーバート、リジー・フランク、レスリー・フィンレイ

脚本:グレゴリー・バーク

撮影:タト・ラドクリフ

プロダクションデザイン:クリス・オッディ

衣装デザイン:ジェーン・ペトリ

編集:クリス・ワイアット

音楽:デヴィッド・ホームズ

出演:ジャック・オコンネル(ゲイリー・フック)、ポール・アンダーソン(レスリー・ルイス)、リチャード・ドーマー(エイモン)、ショーン・ハリス(サンディ・ブラウニング)、マーティン・マッキャン(ポール・ハガティ)、チャーリー・マーフィ(ブリジッド)、サム・リード(アーミテージ中尉)、キリアン・スコット(クイン)、デヴィッド・ウィルモット(ボイル)、バリー・コーガン(ショーン・バノン)

 

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その帰属をめぐる対立が激しい紛争へと発展していた71年の北アイルランド・ベルファストを舞台に、戦場と化した街中で孤立してしまった一人の若い英国軍兵士の決死のサバイバルを描いた緊迫のサスペンス・ドラマ。主演は「ユナイテッド-ミュンヘンの悲劇-」のジャック・オコンネル。監督は英国のTVドラマ界で活躍し、これが長編劇映画デビューのヤン・ドマンジュ。

 

★予告★

 

 

舞台は72年に起こった血の日曜日事件前夜の71年のある日の北アイルランド・ベルファスト。

ベルファストで住民が揉めてるみたいだから治安維持目的でちょっと見てこい、程度の装備で現場に向かった若い英国軍兵士らが、カトリック勢力住民から激しく抵抗され、暴動に発展。経験も装備も不十分で、且つ使命はあくまでも治安維持であり、相手が暴力的であっても一般人に対して武力行使は出来ない。そんな混乱の中、主人公のゲイリーがはぐれて丸腰のまま一人取り残され、IRAメンバーから追われる話。

 

日本では馴染みが薄く情報も少ないが、北アイルランド紛争の中でも特に衝撃的な事件である72年の血の日曜日がどうして起こったのか、そこに至る背景と当時の緊張感が自然と理解できる。

IRA内部にも過激な暫定派と穏健派がおり、プロテスタント勢力の中には英国軍の工作員もおり、追われるゲイリーを救出ため、あるいは始末するために二転三転する駆け引きがスリリングに描かれ、目が離せない。

ゲイリーと共に出動した兵士たちは当然ゲイリーを救出したいが、緊張下でのベルファストにおいて話は単純にはいかない。単なる新兵の命に頭数以上の価値は無いのだ。

一方、まだまだ経験も覚悟も未熟なゲイリーの逃走劇は、サスペンススリラーとして非常におもしろく、ドラマチックでもある。

 

71-2ゲイリー方面のストーリーで登場する少年たちがいい。

クッソ生意気でかわいい小さな彼らは、それぞれに強固な信念があり、しかし立たされている現実は残酷でやり切れない。

全編見どころ満載でしたが、個人的に印象的だった場面はゲイリーの腹部の傷の縫合シーン。

あれはなんだ。演じてるジャック・オコンネルの痛がり方も本当に痛そうで、可哀想で可哀想で泣きそうになった。わたしは痛みの場面には強い方だと思いますが、あれは痛いよ!

 

なぜこんなことになってしまうのか、考えずにはいられない。相当おもしろいですよ。

でも都内は新宿武蔵野館1館のみの上映で、今週いっぱいで終わりそうです。ソフトが出てからでも是非。

 

 

ところで、MRFの将校ブラウニングの声にとっても聞き覚えがあると思ったら、

71-3.

右の人。敵を逃がして貸しを作るとは恐ろしい

数日前に観た「ミッション・インポッシブル/ローグ・ネイション」でシンジケートのボスのレーンを演じているショーン・ハリスだった。

MI5_lane

一瞬見せる冷徹さにシビレる

ちなみに「プロメテウス」で、ミルバーンと洞窟で迷ってゾンビ化するファイフィールド役でもあります。

prometheus_fifield

顔が長いと思ったら大間違い

あと観てる人は少ないと思いますが、「NY心霊捜査官」で悪魔に取り憑かれたサンティノという恐ろしい役や、

DeliverUsfromEvil_Santino

上半身裸でタトゥーの人

「0:34 レイジ34フン」という、微妙ではありますがわたしは嫌いじゃないよ、というホラー映画にも出ています。

creep_craig

完全にクリーチャーですが、身のこなしがGood!!

 

とにかくちょっと気持ち悪い役(「0:34」は特に気持ち悪い)が多いのですが、毎度毎度外見が違いすぎて、声で「おや?」と気付きます。声質がちょっと優しくて、それが素晴らしくも気持ち悪い役と相まって、妙な存在感を醸し出しております。

「0:34 レイジ34フン」のクリーチャーから、とうとうM:Iシリーズのラスボスとは、嬉しいかぎり。とっても良い役者さんですよ!

『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』衣装は良かったかなあ

shingekinokyojinかつて、謎の巨人たちが突如出現し、人類の大半を喰い殺した。かろうじて生き残った者たちは、巨大な壁を三重に築き、その内側でどうにか平和な生活を維持していく。それから100年が経ち、人々は壁の内側で平穏な日常を当たり前のように送っていた。幼なじみのミカサ、アルミンと強い絆で結ばれた青年エレンは、壁の外に広がる未知の世界に憧れを抱き、安穏と暮す周囲の人々に苛立ちを募らせていく。そんなある日、想定外の超大型巨人の出現によって壁が崩壊し、人々が次々と巨人に呑み込まれていった。2年後。惨劇を生き延びたエレン、ミカサ、アルミンは、人類が巨人に対抗すべく結成した武装調査団の一員として、決死の外壁修復作戦に臨もうとしていた。

 

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製作国:日本

初公開年月:2015/8/1

監督:樋口真嗣

製作:市川南、鈴木伸育

共同製作:中村理一郎、原田知明、堀義貴、岩田天植、弓矢政法、高橋誠、松田陽三、宮田謙一、吉川英作、宮本直人、千代勝美

エグゼクティブプロデューサー:山内章弘

プロデューサー:佐藤善宏

ラインプロデューサー:森賢正

原作:諫山創

脚本:渡辺雄介、町山智浩

撮影:江原祥二

特撮監督:尾上克郎

美術:清水剛

編集:石田雄介

音響効果:柴崎憲治

音楽:鷺巣詩郎

音楽プロデューサー:北原京子

主題歌:SEKAI NO OWARI 『ANTI-HERO -movie edit-』

VFXスーパーバイザー:佐藤敦紀、ツジノミナミ

スタントコーディネーター:田渕景也

照明:杉本崇

整音:中村淳

製作担当:斉藤大和

装飾:高橋光

録音:中村淳、田中博信

助監督:足立公良

テクニカルプロデューサー:大屋哲男

プロダクション統括:佐藤毅、城戸史朗

特殊造型プロデューサー:西村喜廣

扮装統括:柘植伊佐夫

出演:三浦春馬(エレン)、長谷川博己(シキシマ)、水原希子(ミカサ)、本郷奏多(アルミン)、三浦貴大(ジャン)、桜庭ななみ(サシャ)、松尾諭(サンナギ)、渡部秀(フクシ)、水崎綾女(ヒアナ)、武田梨奈(リル)、石原さとみ(ハンジ)、ピエール瀧(ソウダ)、國村隼(クバル)

 

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一大社会現象を巻き起こした諫山創のメガヒット漫画を実写映画化したアクション・アドベンチャー大作。圧倒的な力の差で人類を蹂躙する巨人の恐怖と、そんな強大な敵に立ち向かっていく主人公たちの悲壮な運命を、日本が世界に誇る特撮技術を駆使し、妥協のない残酷描写とともに壮大なスケールで描き出す。主演は「君に届け」の三浦春馬、共演に長谷川博己、水原希子、本郷奏多ほか。監督は「日本沈没」「のぼうの城」の樋口真嗣。

 

 

★予告★

 

 

漫画「進撃の巨人」は書店で単行本の表紙に目を奪われ、2巻目位が出た頃に読み始めて衝撃を受けて、10巻位までは読んだのかな。なんかダレてしまって途中放棄。

そしてこれまた、観ておかないといけないかなあ…程度でさしたる期待もせずに鑑賞。

 

まあおもしろくは無かったです、わたしは。

なんかよくわかんなかった。

セリフで状況も考えも説明してくれるし、叫んだりするから登場人物のだいたいの感情の変化なんかもわかるし、記号がはっきりしてるから各シーンの意図はだいたい理解したつもりだけど。どういうつもりで見ればいいのかわからないというか。

巨人になってしまう主人公の状況に比べれば、幼なじみが変わってしまったことは問題としてとても弱いのだけれども、それでも僕の気持ちを見せ続けるのだろうか。あくまでも映画の中の物語としてどっちが重要かって意味で。

人類滅亡の危機的状況において、前線で任務を遂行している最中、社会に対してイライラしているヒョロっこい若造のグチグチした俺物語を見せられても、あんまり興味持てないわけです。あの人達は本当になんとかする気があるとは思えん。

どこがおもしろいんだろう。上映時間98分なのにすんごい長かったなあ。

 

 

一応いまのところ後編も観に行くつもりなんだけど、どうなんだろか。

『ジュラシック・ワールド』良い悪いじゃなくて観とく映画というのがありまして

JurassicWorldコスタリカ沖のイスラ・ヌブラル島では、かつて多くの犠牲者を出した“ジュラシック・パーク”に変わる新たな恐竜テーマ・パーク“ジュラシック・ワールド”がオープンし、連日多くの観光客でにぎわっていた。この日は、パークの監督官クレアの甥で16歳のザックと11歳のグレイの兄弟が来園していた。しかし多忙なクレアは兄弟に割ける時間などなく、彼らの相手を部下に任せることに。折しもパークでは、Tレックスよりも巨大で凶暴な新種の恐竜“インドミナス・レックス”を遺伝子組み換え操作で創り出し、新たな目玉アトラクションとして準備中だった。獰猛なヴェロキラトプルさえ手なずけてしまう動物行動学の専門家オーウェンは、そんなパークの経営方針に警鐘を鳴らすのだったが…。

 

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原題:Jurassic World

製作国:アメリカ

初公開年月:2015/8/5

監督:コリン・トレヴォロウ

製作:フランク・マーシャル、パトリック・クローリー

製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ、トーマス・タル

キャラクター創造:マイケル・クライトン

原案:リック・ジャッファ、アマンダ・シルヴァー

脚本:リック・ジャッファ、アマンダ・シルヴァー、デレク・コノリー、コリン・トレヴォロウ

撮影:ジョン・シュワルツマン

プロダクションデザイン:エド・ヴァリュー

衣装デザイン:ダニエル・オーランディ

編集:ケヴィン・スティット

音楽:マイケル・ジアッキノ

テーマ曲:ジョン・ウィリアムズ

出演:クリス・プラット(オーウェン)、ブライス・ダラス・ハワード(クレア)、ヴィンセント・ドノフリオ(ホスキンス)、タイ・シンプキンス(グレイ)、ニック・ロビンソン(ザック)、オマール・シー(バリー)、B・D・ウォン(ウー博士)、イルファン・カーン(マスラニ)

 

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最新のバイオ技術で現代に蘇った恐竜たちが巻き起こす恐怖の惨劇を描き大ヒットしたSFパニック・アクション「ジュラシック・パーク」シリーズの第4弾。新たに建設された恐竜のテーマ・パークを舞台に、遺伝子組み換え操作で誕生した新種の恐竜によって引き起こされた史上最大のパニックの行方を圧倒的スケールで描き出す。主演は「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のクリス・プラット、共演にブライス・ダラス・ハワード。

 

★予告★

 

 

「ジュラシック・パーク」シリーズには特別な思い入れもありませんが、せっかく新作が出来たのだからIMAX3Dで観ました。

期待したほどの3D効果は感じられなかった気がしますが、個人的にこういうのはお祭り的な意味合いもあり、2Dで観ていたらずっと悔やむはずで、だったら3Dで観れるなら観ようという感じです。

 

それよりもところどころCGが結構ちゃっちくて、3DCGも雑な気が。

前三作も今観ると結構ちゃちいのですが、それは時代的に当たり前なんだけど、今回はこれだけの大作でこれってどういうことなんだろうととっても謎。場面によってサイズがかなり適当だったり、なんか背景と人が重なってぐちゃっとしているところもあったり。

もっとも「ジュラシック・パーク」シリーズは色々と大目に見てもらえる不思議なシリーズで、まぁこんなもんでもいいと言えばいいんですけどね。そもそも話も変だし。

ちゃんと楽しくて怖い恐竜を見せてくれたらそれでもう十分です。そもそもその、ちゃんと楽しくて怖い作品になってるってのが本当にすごいなあと思いますよ。

JurassicWorld-2

これ超楽しそう!!

JurassicWorld-3

怖い!!

JurassicWorld-4

こんな大人になりたかった…

 

ということで自分用の覚え書き程度に。

 

・オーウェンとクレアはどうしてこう80年代っぽい服装なのか。「ジュラシック・パーク」シリーズの記憶に合っているといえばそうなんだけど、ダサすぎて面白い。

・クレアは最初はお約束どおりにバカでウザい女キャラだったけど、途中から頼もしくなって安心した。

・クレア役のブライス・ダラス・ハワードは「ヴィレッジ」「レディ・イン・ザ・ウォーター」「マンダレイ」の頃が良かったなあ。

・わたしの中で同じようなカテゴリで大変好きな女優というとシアーシャ・ローナンですが、シアーシャも当然大人になってきてちょっと難しくなりつつあるようで、なんとか持ちこたえて欲しいというか良い作品に出会ってもらいたいものです。

・そして弟のグレイ役のタイ・シンプキンスが相変わらず素晴らしい!

最近では「インシディアス」「アイアンマン3」が記憶に新しいところですが、今回も楽しそうなときは思いっきり楽しそうで、怖そうなときも本当に怖そうで良い。しかも役柄的に頭の良い弟役だもんだからしっかり活躍。でもちゃんと幼くてかわいらしいからちゃんと子どもっぽくかわいい。

・これまたわたしの中で同じようなカテゴリで好きなのがジョーイ・キングちゃんですが、そういえばジョーイ・キング出演作は今年観てないなあと思ってググッたら2016年公開予定の「インデペンデンス・デイ」の続編に出演するらしい。監督も引き続きローランド・エメリッヒだって。楽しみだわい。

 

 

と、内容にはほとんど触れずにおしまい。

『パージ:アナーキー』ハラハラドキドキスッキリ!

ThePurgeAnarchyその日は、1年に1度のパージ日。パージ開始まであと数時間と迫っていた。病気の父を抱え、娘のカリとともに低所得者が集まる地域に暮すシングルマザーのエヴァはまともな防犯設備もない自宅で不安な夜を迎えようとしていた。別居に向けた話し合いが進むシェーンとリズ夫婦は買い物を終え、家に向かう途中で車が故障してしまう。亡くなった息子の仇をとるため、この日を待ちわびていた男レオは完全武装し、装甲仕様の車で街へと繰り出すが…。

 

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原題:The Purge: Anarchy

製作国:アメリカ

初公開年月:2015/8/1

監督:ジェームズ・デモナコ

製作:ジェイソン・ブラム、マイケル・ベイ、アンドリュー・フォーム、ブラッドリー・フラー、セバスチャン・K・ルメルシエ

製作総指揮:ジャネット・ヴォルトゥルノ=ブリル、リュック・エチエンヌ

脚本:ジェームズ・デモナコ

撮影:ジャック・ジューフレ

プロダクションデザイン:ブラッド・リッカー

衣装デザイン:ハラ・バーメット

編集:トッド・E・ミラー、ヴィンス・フィリッポーネ

音楽:ネイサン・ホワイトヘッド

出演:フランク・グリロ(レオ)、カーメン・イジョゴ(エヴァ・サンチェス)、ザック・ギルフォード(シェーン)、キーリー・サンチェズ(リズ)、ゾーイ・ソウル(カリ)、マイケル・K・ウィリアムズ(カルメロ)

 

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1年に1晩だけ殺人を含むすべての犯罪が合法となる近未来のアメリカを舞台に描き、全米でスマッシュ・ヒットしたバイオレンス・スリラーの第2弾。パージの日を巡って様々な立場の人間が繰り広げる暴力とサバイバルの行方を群像劇スタイルで描き出す。監督は前作に引き続きジェームズ・デモナコ。

 

★予告★

 

 

一作目の「パージ」に続けて公開された二作目「パージ:アナーキー」を観ました。

パージ」はイマイチだったので無意識にハードルを下げていたのかもしれませんが、これは面白かった!最後はなんだかほろりとしてしまった。

 

「パージ」では中産階級の家族がパージを乗り切る話で舞台も主人公家族の家の中でしたが、今回の「パージ:アナーキー」は貧しい母娘、別居の話し合い中の夫婦、そして元警官(だったと思う)の孤独な男の5人がダウンタウンの街中でパージを乗り切り、そして元警官の男は当初の目的を遂げようとする話。

 

一作目ではなんだかんだ言ってもパージ法を受け入れている世界観の話だったので、色々理解しながらも、やはりモヤモヤが残ったのですが、今回はパージを楽しむことが出来ない、いわば普通の感覚の人にとってのパージという不条理が描かれているので、前回よりもパージ法そのものの設定に対する無理矢理な肯定感が軽減されていて良かった。前作は、パージ法なんてイヤでしょっていう視線が弱かったんですね。

またパージの楽しみ方も、単に殺戮を楽しんでストレス解消とか憂さ晴らしにとどまらず、お金持ちの人々の楽しみのために人間狩りの獲物を確保して売る商売があったり、金融機関はパージに合わせて現金を置いておかないシステムになっているなどの一言が加わっていたり、一作目で明らかに疑問に感じたことを物語の中でそれなりに解消していて好ましい。

さらにパージされた人数を増やすことで相対的に残りの364日の犯罪率は下がり、パージ法が必要な法律であるように見せる。そのために政府組織が国家的なシステムを活用してパージを行っているという真相も加わって、全体に深みが出た感じ。

 

ThePurgeAnarchy-2そして今回の主人公フランク・グリロ演じるレオが、強くて頼りがいがあって後ろ暗くて超いい!

フランク・グリロはアクション映画でちょいちょい見かけますが、今回は主役。「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」の対テロ作戦部隊S.T.R.I.K.E.のリーダー、悪役のラムロウですね。

風貌からは味方だと思っていいのかどうなのか微妙なところとかもちょうど良く、当然格闘アクションも銃の使い方も決まっていて言うことなし!だってキャップがいない世界でラムロウが味方なんだからそれはそれは心強いというものです。街の無軌道な若者や所詮は普通の人間でしか無い部隊やへっぴり腰のセレブなんか一網打尽。お荷物を4人抱えてる分、苦戦してはいますが、それでも強い強い!

そもそもの設定が1年に1度犯罪が許される日というトンデモ設定なんだから、やっぱりこんぐらいの強引な強さは欲しいものです。

最後も超ベタなお約束エンドではありますが、そこに至るなんやらかんやらですっかり一緒にパージを乗り切った仲間の気分になっていて、なんだかグッときてしまいました。

フランク・グリロ続投で三作目の製作も決まったそうです。一気に楽しみになりましたよ。

 

二作目の「パージ:アナーキー」の方がだんぜん面白いし、一作目を観てなくても何の問題も無いのですが、一作目の「パージ」を観るとハードルが下がるので一作目から先に観ると満足度高くなってお得な気がします。でも一作目で見限る人も多そうなのが気がかり。

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