帰り続けるだけは寄り道

映画やミステリー小説の感想などをたまにつらつらと。 過去の記事はマイカテゴリの「INDEX」に作品別、作家別でまとめています。 いただいたコメント、トラックバックは確認後の表示になります。

ゾンビ

『ゾンビーバー』犬、災難に遭う

Zombeaversある日、仲良し女子大生3人組が湖畔にキャンプにやってくる。やがて彼女たちの彼氏たち3人も合流して乱痴気騒ぎへ。そのさなか、バスタブで一匹の凶暴なビーバーが発見されるが、仲間の一人が撲殺して事なきを得る。ところが翌朝、捨てたはずのビーバーの死体が消えていた。実は、湖は医療廃棄物で汚染されており、そこに棲息しているビーバーたちはゾンビ化していたのだった。そうとは知らず水遊びに興じる6人。そんな彼らを悪夢の惨劇が待ち受けていた。

 

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原題:Zombeavers

製作国:アメリカ

初公開年月:2015/7/11

監督:ジョーダン・ルービン

製作:エヴァン・アストロウスキー、クリス・ルモール、ティム・ザジャロフ、クリス・ベンダー、J・C・スピンク、ジェイク・ワイナー

脚本:ジョン・カプラン、アル・カプラン

撮影:ジョナサン・ホール

プロダクションデザイン:フレディ・ワフ

編集:エド・マルクス

音楽:アル・カプラン、ジョン・カプラン、ジョーダン・ルービン

出演:レイチェル・メルヴィン(メアリー)、コートニー・パーム(ゾーイ)、レクシー・アトキンズ(ジェン)、ハッチ・ダーノ(サム)、ジェイク・ウィアリー(トミー)、ピーター・ギルロイ(バック)、レックス・リン(スミス)

 

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北米ではお馴染みの野生動物ビーバーがゾンビ化して若者たちを襲う生物パニック・ホラー・コメディ。監督はこれが長編デビューのジョーダン・ルービン。プロデューサーには、「ハングオーバー!」シリーズを手がけた製作陣が名を連ねる。

 

★予告★

 

キャンプに出かけた女子大生とそのボーイフレンド達がゾンビに襲われ、なんとか逃げ延びようとする話。

ゾンビ映画やキャンプで調子こいた若者が恐怖に見舞われるホラー映画は、基本フォーマットを踏まえつつ、ちょっとのアイデアで最後まで完遂させる力技が楽しいのですが、今回はゾンビがビーバーという、こいつは強敵足り得るのかどうかという無理な設定。

こういうジャンルに愛がある人は楽しめるし、無い人にとっては時間の無駄。そういうのですよ。

 

Zombeavers-2ビーバーのチープさや、木で塞いだ玄関や窓も牙で突破されてしまうところなんかは超ラブリーでほっこり。超絶くだらなくて楽しい作品のようでした。

ようでした、というのも寝てたのかって話ですがそうではなくて、あんまり見えてなかったんですわ。

 

東京の公開は新宿武蔵野館だけだったので武蔵野館で観たんですが、結構混んでいて、前の人の頭で字幕はほぼ読めず、スクリーンも全体の1/4位見えず。

空いてる席もありましたが、以前は自由席だった新宿武蔵野館も少し前から完全指定席制になってしまったので移動せずに結局最後まで見えないまんまで観てしまった。なので正直、まったく楽しめませんでした。話はわかるんだけど、話がわかっても楽しかない。いや~どうすれば良かったんだろう。。

 

それはそれとして、エンディング曲がとても楽しかったです。「ハングオーバー!」シリーズの、スチュの即興の歌を思い出した。音楽担当は監督と脚本の人なのね。

『ウォーム・ボディーズ』 草食系ゾンビの恋

warmbodies近未来の地球。街にはゾンビがあふれ、生き残った人間は砦を築いて身を潜める日々を送っていた。ゾンビの中には完全に感情や思考能力を失い、ひたすら獰猛な“ガイコツ”と呼ばれる種族も跋扈していたが、Rは、今はまだわずかに人間らしい意識を残すゾンビの青年。ある日、仲間のゾンビと食料を求めて人間狩りに出向いたRは、物資調達に来ていた人間たちを発見するが、思いがけず一人の女の子ジュリーに一目惚れしてしまう。そして、ゾンビに囲まれ絶体絶命の彼女を助けるという行動に出る。最初はRに恐怖しか感じていなかったジュリーだったが、彼のつたないながらも純粋な優しさに触れ、次第に心を開いていく。そんなジュリーとの交流を重ねる中で、ある変化が生じていくRだが…。

 

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原題:Warm Bodies

製作国:アメリカ

初公開年月:2013年9月

監督:ジョナサン・レヴィン

原作:アイザック・マリオン『ウォーム・ボディーズ ゾンビRの物語』(小学館刊)

脚本:ジョナサン・レヴィン

出演:ニコラス・ホルト(R)、テリーサ・パーマー(ジュリー)、ロブ・コードリー(M)、デイヴ・フランコ(ペリー)、アナリー・ティプトン(ノラ)、コリー・ハードリクト(ケヴィン)、ジョン・マルコヴィッチ(グリジオ大佐)

 

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監督は「マンディ・レイン 血まみれ金髪女子高生」「50/50 フィフティ・フィフティ」のジョナサン・レヴィン。

主演は「アバウト・ア・ボーイ」「シングルマン」「ジャックと天空の巨人」「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」のニコラス・ホルト。

 

★予告★

 

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ハートウォーミングなラブコメゾンビ映画。

思ってた以上にゾンビはゾンビしていて、おもしろかった。

 

純情な青年ゾンビという設定のRがよくよく考えると案外鬼畜。てか当然ゾンビ。

一目惚れしてしまうジュリーの恋人ベリー襲って食べる。

しかも脳ミソ持ち帰って食べて、ベリーの中にあるジュリーとの記憶に浸り、うっとり。(人間の脳を食べると、その人間の記憶を体験できる)

そんで他のソンビに襲われるからという大義名分でジュリーを我が家(ジャンボジェット機)に連れ帰り、他のゾンビに襲われるから匿うという大義名分で軟禁。

これをおっさんゾンビのMがやってたら完全に変態ゾンビの物哀しい泣ける映画になりそうだけど、レコード鑑賞が趣味の草食系青年のRだから、なんか変なんだけどほっこり安心。

Mバージョンも観てみたい気もしますが。。

 

公開館数少ないしそろそろ終了しそうですが、空いた時間に観ると得した気分になれるかも。デートムービーとしても良いかも。

 

 

ところで、R役のニコラス・ホルトの出演作はなんだかんだで結構観てるけど、どれもこれもちょっと頼りないけど根が素直そうな雰囲気で好感を抱きます。てかわたし的には大外れが無いなぁ。

今後の出演予定もX-MENの次作とマッドマックス4とか、これからわたしにとってのお馴染み俳優のひとりになるらしい。

 

『ワールド・ウォー Z』 ゾンビvsブラピ

WorldWarZ-1妻と2人の娘と平穏な日々を送っていた元国連捜査官のジェリー。ある日、家族を乗せた車で渋滞にはまった彼は、謎のウイルス感染によって凶暴なゾンビが瞬く間に増殖する現場に遭遇してしまう。そして必死で家族を守り、間一髪で逃げ延びたジェリーのもとに、現場復帰の要請が入る。いまや謎のウイルスの爆発的な感染拡大で、全世界が崩壊しようとしていた。そこで、かつて伝染病の調査や紛争地域での調停に手腕を発揮してきた彼に、調査隊への協力が求められたのだった。愛する家族の安全と引き換えに、調査への同行を決意したジェリーは、米軍とともに、混乱が拡がる世界各地の感染地域へと向かうのだったが…。

 

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原題:World War Z

製作国:アメリカ

初公開年月:2013年8月

監督:マーク・フォースター

製作:ブラッド・ピット、デデ・ガードナー、ジェレミー・クライナー、イアン・ブライス

製作総指揮:マーク・フォースター、ブラッド・シンプソン、デヴィッド・エリソン、デイナ・ゴールドバーグ、ポール・シュウェイク、グレアム・キング、ティム・ヘディントン

原作:マックス・ブルックス 『WORLD WAR Z』(文藝春秋刊)

原案:マシュー・マイケル・カーナハン、J・マイケル・ストラジンスキー

脚本:マシュー・マイケル・カーナハン、ドリュー・ゴダード、デイモン・リンデロフ

撮影:ベン・セレシン

プロダクションデザイン:ナイジェル・フェルプス

衣装デザイン:マイェス・C・ルベオ

編集:ロジャー・バートン、マット・チェーゼ

音楽:マルコ・ベルトラミ

出演:ブラッド・ピット(ジェリー・レイン)、ミレイユ・イーノス(カリン・レイン)、ジェームズ・バッジ・デール(スピーク)、ダニエラ・ケルテス(セガン)、デヴィッド・モース(バート・レイノルズ)、ルディ・ボーケン(ユルゲン)、ファナ・モコエナ(ティエリー)、アビゲイル・ハーグローヴ(レイチェル・レイン)、スターリング・ジェリンズ(コニー・レイン)

 

原作はマックス・ブルックスのベストセラー「WORLD WAR Z」。監督は「チョコレート」「ネバーランド」「007/慰めの報酬」のマーク・フォースター。そして主演、製作はブラッド・ピット。

 

★予告★

 

 

映画館の予告で観て、ブラッド・ピットのパニック映画っぽいということと、人が雪崩れる場面にぞわぞわしたので観てきました。

魅力的な予告でしたよね~。

意識的に事前情報は入れないようにしていても、たびたび映画館で流れる予告に食い付き気味になってしまうわけですが。

とりあえずちょっと前に3Dで観てきました。なので記憶は曖昧。

 

 


見所はやっぱり予告にある壁をよじ登るゾンビの大群ですが、基本的に常にゾンビの量は半端なく、しかも全力疾走で怖いのなんの。まったく勝てる気がしない。グロさ的には全然で、ホラーというよりもゾンビパニック映画という感じすが、微塵の迷いも無く全身全力で飛びかかってくるゾンビは怖かった。。

 

ゾンビの設定は良かったんですけど、何が残念って、話というかキャラというか、脚本でしょうか?なんか変なんですよね。

ゾンビに襲われてる最中、スーパーマーケット前にトレーラー放置して盗まれたりして、凄腕の元国連職員なのに不注意すぎる。

「希望の星」のウイルス学者の最期は早いし間抜けすぎだし見せ場が無さ過ぎる。

ブラピの妻が電話したせいで居場所がバレて優秀そうな軍人がゾンビの犠牲になったりして、マナーモードにしてない元国連職員はまたしても不注意すぎる。

イスラム教徒の人々が壁の中で助かって安心しすぎて熱唱しすぎてゾンビに壁よじ登られて侵入されて台無しとか、イスラム教の人々も油断し過ぎ。

クライマックスの病原菌なんか一発でアタリ引き当てて、ずいぶんと運がよろしいことで。アタリを引き当てる伏線があってもいいんじゃないかとか思ったり。どんなんだっていいから!

そして予告で流れてる以上の見せ場も無く。

 

そんなわけで話はアレですけど、なんだかんだで確実な対処方法が見つかった点は、ゾンビ映画にしては人間側としてのカタルシスを得られて良かったです。

あと、卵から孵ったカマキリのように湧き出る大量のゾンビはやっぱり画的に圧巻。WorldWarZ-2

高い壁を築いて守られたイスラエルのエルサレムの風景と、一転ゾンビに襲われる壊滅的な流れと画も、絶望的でいいですね。

ゾンビに噛まれた女軍人の腕を、主人公が即座に切り落とすところなんかはすっごく好きです。唯一、こいつ只者では無い感がありました。

3D効果はイマイチだったような気がします。2Dでも良かったかも。3Dはやっぱり大きくて豪快な動きに合うというか、そっちの方が個人的には好みかな。

 

 

それと、本編には関係無いんですけど、米海軍艦隊の中でブラピが軍の作戦に参加することに決めて、妻と話をしてる場面で妻にキスするんですけど、キスされた後のミレイユ・イーノスの表情がなんか素というか、超心配してるけど安心させられた妻というよりも、ブラピにキスされて驚いてる顔に見えました。あれブラピのアドリブ?なんだか疑惑の気持ち。

WorldWarZ-3

 ブラッド・ピットさんはいつも子供を抱いてるイメージ。


 

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『ロンドンゾンビ紀行』 ゾンビVS老人

cockneysvszombiesロンドンに暮らすお気楽な兄弟テリーとアンディは、大好きな祖父が入居する老人ホームが閉鎖されるというニュースを聞き大あわて。祖父とその友人たちを救いたい一心で、仲間と共に銀行強盗を企む。ところが、いつの間にか街はゾンビで溢れかえっていた。祖父の安否を気遣う兄弟だったが、その頃老人ホームではおじいちゃん、おばあちゃんが迫り来るゾンビたちを相手に大奮闘していた。

 

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原題: Cockneys VS Zombies

製作国: イギリス

初公開年月: 2013年1月

監督: マサイアス・ヘイニー

脚本: ジェームズ・モラン、ルーカス・ローチ

撮影: ダニエル・ブロンクス

出演: ハリー・トレッダウェイ(アンディ)、ラスムス・ハーディカー(テリー)

 

★予告★

 

 

「ショーン・オブ・ザ・デッド」リスペクトの、ちんまりブラックなほんわかゾンビ映画。

華奢な登場人物&物語とブラックなネタで、とってもイギリス映画。

 

男の子もヒョロっこいし、女の子は強いけど、マッチョさや暑苦しさが無くていいのです。

老人たちもかわいいし勇敢だし、でも老人らしくずる賢くてタフ。

ゾンビとの戦いはユルユルで良かったなぁ。特に歩行器のおじいちゃんがゾンビから逃げるところとか。

あと赤ちゃんの、歯切れの良いヒドい扱いは笑った。

 

ところどころ手慣れてない編集とか間とかも、背伸びしてない感じでいいんですよ。

とは言ってもそこはゾンビ映画。しっかりゴアなので、心配せずに楽しめます。

 

この位のイギリス映画好きだな~。

 

 

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