帰り続けるだけは寄り道

映画やミステリー小説の感想などをたまにつらつらと。 過去の記事はマイカテゴリの「INDEX」に作品別、作家別でまとめています。 いただいたコメント、トラックバックは確認後の表示になります。

地球の危機

『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』多すぎる…

avengersAoUアイアンマンこと“戦う実業家”トニー・スタークは、将来出現するかも知れない新たな脅威から地球を守るために、人工知能“ウルトロン”による平和維持システムを開発する。しかしウルトロンが平和を維持するために導き出した答えは、その障害となっている人類を排除するというものだった。仮の肉体を得て暴走を始めたウルトロンを阻止すべく再び集結したアベンジャーズ。そんな彼らの前に、人の心を自在に操るワンダと超高速で動く肉体を持つピエトロの超人姉弟が立ちはだかる。

 

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原題:Avengers: Age of Ultron

製作国:アメリカ

初公開年月:2015/7/4

監督:ジョス・ウェドン

製作:ケヴィン・ファイギ

製作総指揮:ルイス・デスポジート、アラン・ファイン、ヴィクトリア・アロンソ、ジェレミー・レイチャム、パトリシア・ウィッチャー、ジョン・ファヴロー、スタン・リー

脚本:ジョス・ウェドン

撮影:ベン・デイヴィス

視覚効果監修:クリストファー・タウンゼント

プロダクションデザイン:チャールズ・ウッド

衣装デザイン:アレクサンドラ・バーン

編集:ジェフリー・フォード、リサ・ラセック

音楽:ブライアン・タイラー

出演:ロバート・ダウニー・Jr(トニー・スターク=アイアンマン)、クリス・ヘムズワース(ソー)、マーク・ラファロ(ブルース・バナー=ハルク)、クリス・エヴァンス(スティーブ・ロジャース=キャプテン・アメリカ)、スカーレット・ヨハンソン(ナターシャ・ロマノフ=ブラック・ウィドウ)、ジェレミー・レナー(クリント・バートン=ホークアイ)、ドン・チードル(ジェームズ・“ローディ”・ローズ=ウォーマシン)、アーロン・テイラー=ジョンソン(ピエトロ・マキシモフ=クイックシルバー)、エリザベス・オルセン(ワンダ・マキシモフ=スカーレット・ウィッチ)、ポール・ベタニー(J.A.R.V.I.S.(ジャービス)/ヴィジョン)、コビー・スマルダーズ(マリア・ヒル)、アンソニー・マッキー(サム・ウィルソン=ファルコン)、ヘイリー・アトウェル(ペギー・カーター)、イドリス・エルバ(ヘイムダル)、ステラン・スカルスガルド(エリック・セルヴィグ)、ジェームズ・スペイダー(ウルトロン)、サミュエル・L・ジャクソン(ニック・フューリー)、リンダ・カーデリーニ(ローラ・バートン)、キム・スヒョン(ヘレン・チョ)、トーマス・クレッチマン(バロン・フォン・ストラッカー)、アンディ・サーキス(ユリシーズ・クロウ)

 

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アイアンマンやハルク、キャプテン・アメリカはじめマーベル・コミックが誇るスーパー・ヒーローたちによって結成されたドリーム・チーム“アベンジャーズ”の活躍を描く空前のメガヒット・アクション超大作の第2弾。

 

★予告★

 

 

アベンジャーズ」の第2弾が公開されたらそりゃあ観に行くし観たら楽しいですよ。楽しいですよ!

なんだけど…

ちなみにわたしは関連映画作品も網羅しておらず、コミックも未読、そもそもマーベルヒーローファンというわけでもなく、動機といえば話題作だから、巨体が戦う映画を大画面で満喫したいという程度。あ、アイアンマンは好きです。

 

地球を守るために!とかでトニー・スタークが勝手に作ったウルトロンが、人類を滅亡させようと動き出してしまい、それをアベンジャーズが阻止するって話なので、ようはアベンジャーズの失態の話ですが、わたしの場合、そんなストーリーについて、あれこれ考えるレベルにも至りませんでした。なんかウルトロンの理屈は「トゥモローランド」のニックスの言い分と似ているような気がするなー、こういう問題意識がハリウッドでは流行りなのかなー、そういえば最近はAIモノも多いなー。ぐらい。

おおまかな話の流れやメインキャラクターはだいたいわかります。しかしさすがに登場人物(人物以外も)やエピソードが多すぎて。。

 

浅い楽しみ方をしている者としては、人間の活躍は正直どうでもいいのです。この場合の人間とは厳密には人間では無い者も含みますが、人間サイズから1mmも変わらない外見を持つ者のことでして、ようはホークアイ、ブラック・ウィドウ、スカーレット・ウィッチ、クイックシルバー達のことです。ソーとキャプテンも人間サイズではありますが、飛ぶことが出来て(落ちるのではなくて“飛ぶ”です)、極端にマッチョで極端な能力があり、怪力であるならばOK!というワタクシ基準。瞬間移動のような高速移動やテレキネスは、あくまでも超能力という別ジャンルなのです。超能力モノは超能力モノとして大好物なのですが、こういうのじゃなくって!!

こういう価値観の人間にとって今回のホークアイの家族愛や、ブラック・ウィドウとハルクの恋愛や、スカーレット・ウィッチとクイックシルバーの活躍などといったものまでが全て一回の作品の中に盛り込まれてしまうと、その分わたしが喜ぶ要素が減るわけです。サイドストーリーって感じでも無いしー。

おまけにウルトロンやビジョンなども登場するもんだから、一人一人というか一体一体の見せ場とか誰かと誰かの連携とかそこに至る一応の流れなどがあるわけで、さらにペッパーは会社が忙しいとかロキがどうしたとか登場していない人物のことまで話題になるもんだから、もう何が何やら…。さすがに色々と多すぎて、個々の登場人物やエピソードに思い入れが持てなかったなあ。

 

と、若干不満めいた書き方になってしまいましたが、やっぱり楽しいですよ。スカヨハのアクションも今回はだいぶ自然に見えて良かったです。

そもそもアベンジャーズだけ観て各ヒーローを理解しようとか都合の良いこと思ってたわたしの姿勢が図々しいのです。もうちっと勉強しよっと。

次回以降は最後のあのメンバーがメインになっていくってことなのかなあ。う~ん、大丈夫でしょうか。。まあ関連作品で補強されるとは思いますが。でもロバート・ダウニー・Jrのアイアンマンのように、広く届くキャラクターはそうそう生まれないだろうしなあ。。

 

 

そしてこの記事を書くために出演者を眺めていて、ウルトロンってジェームズ・スペイダーだったんだー!と初めて気付く。さすがに地の顔が一回も出てこないとわからん。声としゃべり方は確かにとても良い感じでしたが、意外な人選。なんでだ?

『トゥモローランド』なんとなく楽しいような面白いような気がしたけど話がわからなかった

tomorrowland1964年。ニューヨーク万博の会場を訪れたフランク少年は、発明コンテストに参加するもあえなく落選。そんな彼に声をかけてきたのはアテナという不思議な少女。彼女から“Tマークのピンバッジ”を手渡されたフランクは、ウォルト・ディズニーが出展したパビリオン“イッツ・ア・スモール・ワールド”の中で未知なる世界“トゥモローランド”へと導かれていった…。現代のフロリダ、ケープ・カナベラル。宇宙への憧れを抱く17歳の女子高生ケイシー・ニュートンは、ロケット発射台の解体を阻止しようとNASAの宇宙センターに侵入して拘束される。翌日、解放されたケイシーは、返却された手荷物の中に見知らぬピンバッジを発見する。それに触れた途端、目の前に不思議な光景が広がる。やがて少女アテナと巡り会った彼女は、一人の中年男性と引き合わされる。彼こそ、少年時代にアテナによってトゥモローランドへと導かれたフランクだったのだが…。

 

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原題:Tomorrowland

製作国:アメリカ

初公開年月:2015/6/6

監督:ブラッド・バード

製作:デイモン・リンデロフ、ブラッド・バード、ジェフリー・チャーノフ

製作総指揮:ジョン・ウォーカー    、バーナード・ベリュー、ジェフ・ジェンセン、ブリガム・テイラー

原案:デイモン・リンデロフ、ブラッド・バード、ジェフ・ジェンセン

脚本:デイモン・リンデロフ、ブラッド・バード

撮影:クラウディオ・ミランダ

プロダクションデザイン:スコット・チャンブリス

衣装デザイン:ジェフリー・カーランド

編集:ウォルター・マーチ、クレイグ・ウッド

音楽:マイケル・ジアッキノ

出演:ジョージ・クルーニー(フランク・ウォーカー)、ブリット・ロバートソン(ケイシー・ニュートン)、ヒュー・ローリー(デイヴィッド・ニックス)、ラフィー・キャシディ(アテナ)、    トーマス・ロビンソン(若き日のフランク)、ティム・マッグロウ(エディ・ニュートン)、キャスリン・ハーン(ウルスラ)、キーガン=マイケル・キー(ヒューゴー)、    クリス・バウアー(フランクの父)、ピアース・ガニォン(ネイト・ニュートン)、ジュディ・グリア(ジェニー・ニュートン)

 

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ディズニーランドの人気テーマエリア“トゥモローランド”をモチーフに描くSFミステリー・アドベンチャー大作。

人類の未来の命運を託されたヒロインが、不思議な少女に導かれて出会った風変わりな中年男と共に、トゥモローランドの謎に立ち向かう大冒険の行方を描く。

出演は「マイレージ、マイライフ」「ファミリー・ツリー」のジョージ・クルーニーとTV「アンダー・ザ・ドーム」のブリット・ロバートソン。監督は「Mr.インクレディブル」「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」のブラッド・バード。

 

★予告★

 

 

見たのは結構前だけどとりあえず。

 

夢あふれる楽しい映像はテーマパークのディズニーランドで体験する世界をSFっぽく未来っぽくした感じ。わたしはイッツスモールワールドが好きなのもあって、イッツスモールワールドからトゥモローランドへの扉が開くところとかは本当に楽しい。

案内人のアテナと科学少女のケイシーもかわいくて良いキャラだし、随所で見られるギャグは笑えるし、案外えげつない演出もあったりしてそういう点も高評価。

 

なんだけど、話がよくわかんないんですよっっ。

メッセージは夢を諦めれば夢は実現しないよ、夢を諦めずに人種や立場を超えて一つになって明るい希望を信じて良い未来を作ろう、未来は変えられるよ、的なことだとは思うんだけど、いかんせん話がわからん。。

 

過去に偉大な天才達が作ったトゥモローランドという理想郷があり、現実の地球は滅びる予定。

トゥモローランドは人々が分け隔てなく暮らす、科学も人々の意識も進んだ世界。未来の地球の危機を予測した天才達がトゥモローランドを作ったが、現状実際に牛耳ってる偉い人は人類にうんざりし、滅びゆく地球を見捨てることに。

反発した少女アテナは、状況を打開してくれそうな少年時のフランク、現代のケイシーを発掘。他にも発掘した人物はいたが結局は適任では無かった。候補者にはトゥモローランドへの切符であるピンバッジが渡される。

ピンバッジに触れると違う景色を見ることが出来る者が真の選ばれし者。

意識低い系人類なんかトゥモローランドに来て欲しく無い偉い人は、余計なことをするアテナが邪魔。

すったもんだがあって、アテナの自己犠牲で地球は当面の危機から脱し、フランクが発明した未来予測の技術によってフランクとケイシーは意識低い系の人類の意識改革を進めるべく、まずは意識高い系の少年少女を探し、共に未来を変えるよ!と、人造リクルーターを地球へ送る。おしまい。

 

みたいなことなのかな??とは思うんだけど全然ついていけなかった。

 

わからないところなど。

・未来予測の技術が現実にどう影響しているのかとか、人類が良い未来を想像すれば未来は変わるとかそのあたりがなんか良くわからん。

・偉い人のニックスは本人なりの理屈があって完全な悪人というわけでは無いのに、なぜ最後まで抵抗するのかよくわからない。

・しかもニックスとフランク達は同じようなことを言っているような気がする。ニックス愚かすぎやしないか。

・そもそも偉い人のニックスは何をどうしたかったのか?

・トゥモローランドまで廃墟化していたのはなんでだっけ?

・フランクは未来予測技術を発明したため危険人物として追放されたが、結局トゥモローランドで未来予測技術は使われてるっぽい?結局使ってるのになぜ禁断の技術扱い??

・アテナの人材発掘が無駄に思わせぶりで遠回りな気がする。(カワイイからいいんだけど)

 

メッセージ性が鼻に付くとかそういうことも無い。単純に話がキレイに流れていないからわからない。

映像もガジェットも演出も楽しいのでもう一回観ればいいじゃんとも考えるのだが、たぶんもう一回観ても理解できそうに無い。そういうわからなさだった。

 

とは言うものの、わたしは映画は映像やテンポ(速くてもゆっくりでも)やギャグやキャラクターのどれかが良ければ面白いと感じるのでこれも面白かったです。

『寄生獣』『寄生獣 完結編』 説明セリフと棒立ち人間

kiseiju--『寄生獣』あらすじ--
ある日突然、地球に謎の寄生生物“パラサイト”が出現した。パラサイトは人間の体内に侵入すると脳を食べてその人間の身体を乗っ取り、他の人間を次々と捕食していく凶暴な知的生命体だった。そんなパラサイトの増殖は、人間社会に気づかれることなく、水面下で徐々に進行していた。ごく普通の高校生・泉新一は、ある時パラサイトに寄生されてしまうが、偶然にも脳への侵入は阻止することに成功する。新一の身体全体の乗っ取りに失敗したパラサイトは、やむを得ず彼の右手に居座り、自らを“ミギー”と名乗って、新一に互いの生存のために協力し合うことを提案する。こうして、嫌々ながらも選択の余地なくミギーとの共生生活を受け入れるハメになる新一だったが…。

-kiseiju_kanketsuhen-『寄生獣 完結編』あらすじ--
右手に寄生生物の“ミギー”を宿す高校生・泉新一は、いまや人間からもパラサイトからもマークされる存在に。そんな中、新一の住む東福山市にパラサイトが結集、市庁舎をアジトに組織化を図り、更なる勢力拡大へ向けて水面下で周到な準備を進めていた。対する人間側も、徐々にパラサイトの正体と脅威を把握していき、対パラサイト特殊部隊を結成してその殲滅に乗り出す。一方、人間の子供を産んだことで意識に変化が生じたパラサイトの田宮良子は、新一とミギーの存在に人間との共存の可能性を見出し始めるが…。

 

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製作国:日本
初公開年月:「寄生獣」2014/11/29、「寄生獣 完結編」2015/4/25
監督:山崎貴
製作:市川南、中山良夫
エグゼクティブプロデューサー:奥田誠治、阿部秀司、山内章弘
プロデューサー:川村元気、佐藤貴博、守屋圭一郎
原作:岩明均
脚本:古沢良太、山崎貴
撮影:阿藤正一
美術:林田裕至、佐久嶋依里
編集:穗垣順之助
音楽:佐藤直紀
主題歌:BUMP OF CHICKEN 『パレード』(寄生獣)、『コロニー』(寄生獣 完結編)
VFX:山崎貴
VFXディレクター:渋谷紀世子
スタントコーディネーター:小池達朗
照明:高倉進
装飾:茂木豊
録音:白取貢
助監督:安達耕平
キャラクタービジュアルディレクター:柘植伊佐夫
プロダクション統括:佐藤毅
出演:染谷将太(泉新一)、深津絵里(田宮良子)、阿部サダヲ(ミギー)、橋本愛(村野里美)、東出昌大(島田秀雄)、池内万作(A)、オクイシュージ(中華料理店の主人)、山中崇(辻刑事)、岩井秀人(草野)、大森南朋(倉森)、余貴美子(泉信子)、豊原功補(山岸)、北村一輝(広川)、國村隼(平間)、浅野忠信(後藤)

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人間を捕食する謎の寄生生物“パラサイト”が出現した地球を舞台に、平凡な高校生・泉新一と、彼の右手に寄生した“ミギー”が生き残るために奇妙な共闘関係を築き、他のパラサイトとの過酷な戦いに身を投じるさまを描いた岩明均の世界的ヒット・マンガを「ALWAYS 三丁目の夕日」「永遠の0」の山崎貴監督が前後編の2部作で実写映画化したSFサスペンス。主演は染谷将太、共演に深津絵里、橋本愛、東出昌大ほか。また、主人公の右手に寄生するミギー役を阿部サダヲが演じる。

★予告<寄生獣>★



★予告<寄生獣 完結編>★




タイトルに前編とは入っていないけれども前編の『寄生獣』を嘘偽り無く期待ゼロで、原作に衝撃を受けたから、映画好きで話題作だからという理由だけで観た。当然、完結編も観るつもりだったがこれがどうにもこうにも気力が沸かず、「観そびれちゃった~テヘ」を自分への口実にしていたが、いかんせんなかなか公開終了にならない。
アメリカンスナイパーは見逃してしまったのに、こちらはいつまでも柔軟なタイムスケジュールで公開中なのだ。世の中ままならないものである。
結局、完結編も観ることに。

まあクソどうでもいい映画でしたよ。
前編の方がまだマシ。完結編はなんかもうどうでもいい話だし印象的な場面も無い。
実写で人間の動作を不細工にしか撮れない病は不治なのかもね。いくらVFX多様してもちっとも感心しないしギクシャクした画にしかならない。

どうでもいいシーンというかカットが散見され、ああいうの削らずに垂れ流すのは役者の登場時間数を考慮してるとかそういうことでしょうか。しらんわ。

 


書いておく方が書いておかないよりもいくらかは自分の記憶に残る。今回はそのための記事。

『エリジウム』 大好物

Elysium-12154年。人口増加と環境破壊で荒廃が進む地球。その一方、一握りの富裕層だけは、400キロ上空に浮かぶスペース・コロニー“エリジウム”で何不自由ない暮らしを送っていた。そこには、どんな病気も一瞬で完治する特殊な医療ポッドがあり、美しく健康な人生を謳歌することが出来た。そんなエリジウムを頭上に臨みながら地上で暮らす男マックスは、ロボットの組み立て工場で過酷な労働に従事していた。ある時彼は、工場で事故に遭い、余命5日と宣告されてしまう。生き延びるためにはエリジウムで治療する以外に道はない。そこでマックスはレジスタンス組織と接触し、決死の覚悟でエリジウムへの潜入を図る。ところが、そんな彼の前に、一切の密入国を冷酷非情に取り締まる女防衛長官デラコートが立ちはだかる。

 

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原題:Elysium

製作国:アメリカ

初公開年月:2013年9月

監督:ニール・ブロムカンプ

製作:ビル・ブロック、ニール・ブロムカンプ、サイモン・キンバーグ

製作総指揮:スー・ベイドン=パウエル

脚本:ニール・ブロムカンプ

撮影:トレント・オパロック

プロダクションデザイン:フィリップ・アイヴィ

衣装デザイン:エイプリル・フェリー

編集:ジュリアン・クラーク、リー・スミス

音楽:ライアン・エイモン

出演:マット・デイモン(マックス・ダ・コスタ)、ジョディ・フォスター(デラコート高官)、シャールト・コプリー(クルーガー)、アリシー・ブラガ(フレイ)、ディエゴ・ルナ(フリオ)、ワグネル・モウラ(スパイダー)、ウィリアム・フィクトナー(ジョン・カーライル)、ファラン・タヒール(パテル大臣)

 

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「第9地区」のニール・ブロンカンプ監督が「ボーン・アルティメイタム」のマット・デイモンを主演に迎えて放つSFサスペンス・アクション大作。共演はジョディ・フォスター、シャールト・コプリー。

 

★予告★

 

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事前情報は出来るだけ入れないように、期待し過ぎないようにと細心の注意を払いながら、しかし要は超絶期待してるに他ならずだわいなどと薄々感づきながら観た。

 

 

話というか細かい設定は辻褄が合わないというか適当というか雑というかなんだけど、そんなのはどうでも良くて、とにかくビジュアルセンスとガジェットの造形と動きが超好み!! 

富裕層が住む浮遊する「エリジウム」の嫌味な清潔感溢れるスペースコロニーっぷりも良いですが、きったない地球が素晴らしくて!

 

Elysium-3オープニングで全景を見せる腐りかけた崩壊寸前の高層ビル群。これだけで地球が絶望的な状況だとわかる。

細かいところでは、マット・デイモン演じるマックスが、幼なじみのフレイが働く病院の前で倒れる場面で地面に転がるペットボトルの汚さとか、クルーガーが登場するとハエの飛ぶ音がするところとかたまらんです。ハエたかってるって!

 

それとか、エリジウムの基地でのマックスとクルーガーの肉弾戦も良かったなぁ。クルーガーがマックスにガッチリ腕十字極めてたり。

そんでこの戦いの場所がまた素晴らしい。桜が桜らしく、ピンクと白のバランスが美しくてねぇ。。

 

Elysium-4

あとエリジウムでは人間に仕え、地球では人間を仕えるロボットの“ドロイド”達の造形も動きも超かっこ良かったし、銃撃戦も大満足。撃たれて細かく飛び散るドロイドの絵面も良かった。

クルーガーが肩に担いで撃つランチャーみたいなののロケット弾の飛び出し方にもくすぐられる。発射して前に飛び出したロケット弾がグイッと上方に向きを変えてビューンと飛んで行く動きが気持ち良い!!

ルンバみたいな視察円盤もあの機能であの大きさは不要としか思えないけど、でも好き。

 

終わり方が、あれじゃあまたすぐに立ち行かなくなるから良くない、という見方も出来ると思いますが、てかそう思うのが普通なのかもしれないけど、わたしは医療をまともに受けられない貧困層の勝利はあそこまででいいと思いました。その先の、社会の整備はマックスやスパイダー達の役目じゃないんだから、彼らのハッピーエンドは医療ポッドの奪取でいいんじゃないかなあ。マッドマックス2の石油みたいなものというか。

Elysium-5

この絵面からにじみ出る世界観が大好きなもので。

 

見終わって調べるまでクルーガー役のシャールト・コプリーが「第9地区」のディカスだと気付かず。全然違うじゃん!

Elysium-2

クルーガーはサイコパス的にも怖かったけど、思い切りのいい豪快なアクションも大胆さが怖くていかったな。

 

 

てなわけで、わたし的には超エコヒイキの映画になりました。

『マン・オブ・スティール』 地球、とんだ迷惑を被る

manofsteelクリプトン星で生まれたその赤ん坊は、滅亡を悟った父に最後の希望を託され、地球へと送られた。地球にたどり着いた彼は、ジョナサンとマーサの夫婦に拾われ、クラーク・ケントとして育てられる。次第に超人的な能力に目覚めていく少年時代、養父からはその能力を使うことを固く禁じられていた。周囲との違いに孤独と葛藤を抱えながら青年へと成長したクラークは、やがて自分探しの旅に出て、自らの使命を確信する。そんなある日、クリプトン星の生き残り、ゾッド将軍がクラークの存在に気づき、彼を追って地球へと襲来する。

 

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原題:Man of Steel

製作国:アメリカ

初公開年月:2013年8月

監督:ザック・スナイダー

製作:チャールズ・ローヴェン、クリストファー・ノーラ、エマ・トーマス、デボラ・スナイダー

製作総指揮:トーマス・タル、ロイド・フィリップス、ジョン・ピーターズ

キャラクター創造:ジェリー・シーゲル、ジョー・シャスター

原案:デヴィッド・S・ゴイヤー、クリストファー・ノーラン

脚本:デヴィッド・S・ゴイヤー

撮影:アミール・モクリ

視覚効果監修:ジョン・“DJ”・デジャルダン

プロダクションデザイン:アレックス・マクダウェル

衣装デザイン:ジェームズ・アシェソン、マイケル・ウィルキンソン

編集:デヴィッド・ブレナー

音楽:ハンス・ジマー

出演:ヘンリー・カヴィル(クラーク・ケント/カル=エル)、エイミー・アダムス(ロイス・レイン)、マイケル・シャノン(ゾッド将軍)、ケヴィン・コスナー(ジョナサン・ケント)、ダイアン・レイン(マーサ・ケント)、ローレンス・フィッシュバーン(ペリー・ホワイト)、アンチュ・トラウェ(ファオラ=ウル)、アイェレット・ゾラー(ララ・ロー=ヴァン)、クリストファー・メローニ(ネイサン・ハーディ大佐)、ラッセル・クロウ(ジョー=エル)、ハリー・J・レニックス(スワンウィック将軍)、リチャード・シフ(エミール・ハミルトン博士)、ディラン・スプレイベリー(クラーク・ケント(少年期))、クーパー・ティンバーライン(クラーク・ケント(幼少期))

 

最強のスーパー・ヒーロー“スーパーマン”を、「300 <スリーハンドレッド>」「ウォッチメン」「エンジェル ウォーズ」のザック・スナイダー監督で装いも新たに再起動させたアクション超大作。スーパーマンの知られざる誕生の物語を壮大なスケールで描き出す。製作・原案は「ダークナイト」のクリストファー・ノーラン、原案・脚本は「ダークナイト」「ゴーストライダー」「ジャンパー」「ブレイド」「フレイディVSジェイソン」などのデヴィッド・S・ゴイヤー。

スーパーマン役は「インモータルズ-神々の戦い-」のヘンリー・カヴィル、共演にエイミー・アダムス、マイケル・シャノン、ケヴィン・コスナー、ラッセル・クロウ、ダイアン・レインなど。

 

 

★予告★

 

 

嫌な予感しかしなくてもIMAX3Dで観ることに。

宇宙人同士が勝手に地球で大げんかして、高層ビルを何個も破壊しまくって、直接描写こそ無いものの大勢の地球人も犠牲になってんのに、なんか地球のヒーローになってらあって話。

 

わけがわからないよ!

 

 

新しいスーパーマンを提示しているっぽいぞ、なんか深い意味みたいなものもあるっぽいぞ、とは思いましたが、いかんせんおもしろくない。

リアルにシリアスなスーパーマンかと思いきや後半のサービス満点のバトルシーンは長く、長すぎてインフレ起こして盛り下がる。

役者陣の重厚な存在感と演技と、ノーラン版バットマンを想像させる全体を覆うシリアスなトーンと、ザック・スナイダーの過剰なバトル演出の食い合せが悪いのかなあ。。

ヒーローのカッコ良さとビジュアルの豪華さと楽しさがあれば、ストーリーの矛盾とか粗とかはあんまり気にしないんだけど、どれもダメだったなぁ。。。

 

 

でもまあ新生スーパーマンは三部作なので、一作目として担わされた役割もあるのだろうから、次作以降に期待してみようと思う。というか納得させる。

 

次作はベン・アフレック演じるバットマンと共演予定。

★Man Of Steel 2★

 

 

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