ロサンゼルスで爆発テロが発生した。ブラッドは現場付近にいるはずの妻レクシーを助けに向かうが、道は通行止めされ近づくことが出来ない。情報が錯綜し混乱する中、化学テロであることが判明する。ロサンゼルスには有害物質が付着した灰の雨が降りそそぐ。現場付近で灰を浴びた者はウイルスに汚染されているため隔離されることになった。ブラッドはレクシーを待ち続けたが、やって来た隣人の使用人に助けを求められる。ニュースでは、依然として抗ワクチンは作られず、状況が悪化していると伝えられる。ついにブラッドと隣家の使用人はニュースの警告に従い、灰を室内に入れないために窓や扉に目貼りをし、家を密閉した。そこに事件現場からレクシーが逃げ帰って来た。
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2006年のアメリカ映画。
監督はクリス・ゴラック。出演はロリー・コクレイン、メアリー・マコーマック。
日本では劇場未公開です。
アメリカのパニック映画というと、お金かかってそうな迫力映像で、環境問題について考えさせ、家族愛を謳う、というイメージがあります。
家族を救うために無茶する主人公、協力的な友人や同僚が命を落としてちょっと涙、でも最後に主役ファミリーは全員無事で良かった良かった、みたいな。偏見ですけどね。まぁだからと言ってパニック映画嫌いなわけじゃありませんが。てか好きです^^
「クライシス」にはド派手な爆発場面や人々が混乱してパニくる場面はありません。これは主に予算の都合だと思いますが。
現場から、有害物質が付着した灰にまみれて帰ってきた妻のレクシーは、夫のブラッドに家から閉め出しくらいます。
事態を理解していないレクシーはブラッドをなじり、ガラスを割って強引に家の中へ入ろうとしますが、ブラッドは必死に防御。そして家の中に自分以外の人間(隣家の使用人)がいる、だからレクシーを家に入れるわけにはいかないと宣います。
ちなみにブラッドは寝起きのレクシーにカフェ・ラ・テを淹れ、作った夕飯が美味しかったと何度も言ってもらいたがるような、妻大好きな優しい夫です。
突然の非常事態に情報も少なく、警察も病院も頼れない、何があったのかちゃんと説明してもらえない状況の中、葛藤しているのです。
人間誰だって自分が死ぬのは怖いですよ。
なんかリアルだな…。
そんなことを考えながらシリアスに観ていました。眉間にシワ寄せて。
なんとか自分が置かれた状況を理解したレクシーはドアの外で救助を待つことになります。
そしたら・・・えぇぇぇぇー!そういうオチ!?
(以下、ネタバレ)
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