同じ塾に通う中学受験を控えた子供を持つ4家族が集まり、姫神湖の別荘で受験勉強合宿が行われている。
そのうちの一家族、並木家の夫、俊介の部下である英里子が忘れ物を届けにやってきたことから殺人事件は起こってしまった。
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雪やら嵐やらの山荘ものミステリーの一種ですよね、これって。
しかし全く予想どおりの展開で、驚きは一つも無いです。
ただ作者の読ませる力とまとめの上手さの職人技には感心します。しかしながらこの作者はいつもそうなので、本作に限ったことではありませんね。
お受験モノでミステリーを作ると、殺人の動機付けは子供のお受験をなんとしても守る、ってことにしかならない。それが早々に判明している本作のような場合は、その裏とか先を想像すると真犯人は別にいるんだろうな、そうしたら真犯人はあれしか無いってぱ。
「東野先生、子供のお受験をテーマに何とか1本お願いします!」で書くことになった作品なんですかね。消化試合って感じでした。